【四十肩・五十肩】と巷では、その名前で知られていますが正式な症状名は【肩関節周囲炎】といい、簡単に言ってしまうと『肩周りのどこかで炎症が起きていますよ』という事です。
四十肩・五十肩には大きく分けて3通りのパターンがあります。
- 【腱板炎や腱板断裂(部分断裂も含む)】
- 【上腕二頭筋長頭炎】
- 【石灰沈着性腱板炎】
なぜ40代・50代に起こりやすいのか?
実は『腕を上げると肩が痛い』という症状は20代でも起きているのです。
肩というのが普段から負担がかかりやすく、特に腱板(ローテーターカフ)の中にある棘上筋の腱が通る箇所はすごく狭くなっていて血流があまり良くないので再生しにくく痛め易いのです。ただ20代は痛めても若いうちは寝れば治る事も多かったのです。
しかし歳をとる事で【再生機能が衰えてしまう】のと若いころから何度も腱板を痛めては再生を繰り返す事で【棘上筋腱が肥厚(膨らんでしまう)してしまう】ので、ただでさえ腱が通る箇所は狭いのにさらに負担が掛かり易くなり炎症を引き起こしてしまうのです。
炎症が起きる事で日常生活のおいて『服を着る時に痛い』『エプロンをつける時に痛い』『シートベルトをつける時に痛い』などが起きてしまい治療を受けるようになっていきます。
◆治療を受ける上で良い施術と、そうではない施術の見分け方
腕を上げる際に痛みが出る四十肩・五十肩の症状・・・実は肩周りの硬さや炎症だけではないのです!
腕を上げる運動に必要な動きは腕の回旋運動もかなり重要なのです。腕を何気なく上げていますが、その中に腕の回旋運動(内回し・外回し)が入っていて、この回旋運動が何らか原因で出来なくなっていて肩に負担が掛かり腱板に負担がかかり炎症が起き痛くなってしまいます。
よって四十肩・五十肩の施術で【肩ばかりを一生懸命やっている施術】は良い施術とは言えないと個人的に思います。
僕が良いと思う施肩の他には以下です。
- 腕をしっかりやる施術
- 首と腰をしっかりやる施術
- 肋骨まわりの施術
細かい要因や箇所は沢山ありますが、このような施術を行っている治療院は良い場所だと思います。
◆四十肩・五十肩の予防法
四十肩・五十肩になってしまう原因は肩だけでなないという事がご理解して頂けたと思います。腕を上げる運動を妨げてしまう要因は以下です。
✔腕の筋肉の張り(指も含みます)
✔首肩の筋肉の張りやコリ
✔腰や臀部の張りやコリ
このような張りやコリがありますと肩が上げにくくなっています。そして腕が上げにくくなっている事に気がついていない人が多くいる事も事実です。
四十肩・五十肩にならないように以下対策をしましょう。
- 指のストレッチ
- 腕のストレッチ
- 背中を丸めての長時間、座らないように
四十肩・五十肩は、その性質上、基本的に最低3ヶ月は良くなるまでにかかります。
デスクワークの方や腕を酷使する仕事の方は特になりやすいので気をつけましょう!そのような事にならないように以上を心がけて予防していきましょう!
ひまわりの【四十肩・五十肩】対処法
- 腕・首・腰まわりの鍼灸やマッサージ
- 首・腰・腕・の骨格など調整
- 正しい座り方の生活アドバイス
- 腕のストレッチ
など。
*四十肩・五十肩には段階として【急性期】【拘縮期】【緩解期】とあり急性期は特に痛みが酷いのです。そのような時は肩を直接施術ができない場合がございます。